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  • 2013.02.01
    連絡事項

    3月の両親学級

    3月の両親学級を以下の日程・内容で行ます。

    初期教室(妊娠12~23週ごろが対象)
     :3/10(日)09:30受付、10:00~11:30


    (内容)・院長阪本より、ご主人の妊娠中・分娩・産後・育児への参加・協力、妊娠中の注意事項、安産のためにできること。
    ・誠歯科の原田先生より、妊娠中・分娩後の歯の管理について。
    ・助産師より、予約および緊急時の連絡方法、院内設備の概要説明、母子手帳の活用について、妊娠全期間の注意事項・切迫流早産の予防、胎教について、食生活・体重管理のこつ、育児用品について。

    後期教室(妊娠26~35週ごろが対象)
      :3/10(日)13:00受付、13:30~15:00 (初期教室の同日午後です)
      :3/31(日)09:30受付、10:00~11:30 


    (内容)助産師より、入院の時期と手順・分娩の流れ、入院時の必要物品、院内の設備について、呼吸法・補助動作について、妊婦体操・リラックス方について、乳頭の手入れについて、妊娠後半期の生活の注意など

    場所はすべて万葉ホール(奈良県橿原市小房町11番5号)4階の研修室2です。
    初期は主に座学、後期は分娩の際の呼吸法の実地の練習を含みます。
    当院で分娩される初産婦さんは、初期教室は必修ではありませんが、少なくとも後期教室は必ず受講してくださいますよう、御願い申し上げます。

    また、受講の際、分娩入院の際には、SACRAのテキスト持参を御願いします。
    詳細のお問い合わせは、外来の看護師・助産師、または両親学級担当の香西助産師までお願いします。
    事前にお電話でまたは直接、クリニック受付でご予約下さい。ご予約の際には、ご主人様も一緒においでいただけるかどうかの確認をさせていただいていますのでご協力をお願いします。
  • 2013.01.29
    連絡事項

    再注意喚起:風疹が流行しています、NHKで赤ちゃんに障害の報告が6例との報道

    昨年6月にこのSACRAブログに記しましたが、風疹が流行してきています。
    今後春から夏にかけて、さらなる大流行に至る可能性があります。
    NHKの報道で、先天性風疹症候群(CRS)による児の先天性障害が、すでに6例報告されているようです

    妊娠中の風疹感染 赤ちゃんに障害6例報告

    ご主人も含めて、十分な注意を御願いします
    詳細は以下のリンクで以前のブログを参照ください。

    風疹が流行しています:妊娠8~10週に行う初期検査前のかた・あるいは初期検査で風疹抗体が低いまたは陰性といわれたかた、ご注意ください

    要点は以下に再掲します。

    妊娠初期検査で風疹抗体価が陰性(8倍未満)、あるいは低抗体価(8~16倍)の方へ

    ①特に妊娠24週頃までは、人混みや子供の多い場所への出入りを避けてください。

    ②うがい・手洗いを励行してウイルスの侵入を防ぎ、睡眠時間も確保して規則正しい生活を心がけ、基礎抵抗力を落とさないようにしてください

    ③同居されているご家族(特にご主人)への風疹ワクチン接種を検討ください。なお妊婦さん本人は、生ワクチンである風疹ワクチンを接種できません

    ④発疹が出現したり風疹患者と接触した場合は、いきなり来院せず、お電話いただくか、内科に受診して診断してもらってください

    ⑤今回の妊娠が終了したら、次の妊娠の前に風疹ワクチンを接種することを検討ください。なお、接種後2ヶ月の避妊が必要になります。


    不妊治療中あるいは、妊娠初期検査前の方も、上記に準じて注意されることをお勧めします。
  • 2013.01.04
    連絡事項

    2月の両親学級

    2月の両親学級を以下の日程・内容で行ます。

    初期教室(妊娠12~23週ごろが対象)
     :2/17(日)09:30受付、10:00~11:30


    (内容)・院長阪本より、ご主人の妊娠中・分娩・産後・育児への参加・協力、妊娠中の注意事項、安産のためにできること。
    ・誠歯科の原田先生より、妊娠中・分娩後の歯の管理について。
    ・助産師より、予約および緊急時の連絡方法、院内設備の概要説明、母子手帳の活用について、妊娠全期間の注意事項・切迫流早産の予防、胎教について、食生活・体重管理のこつ、育児用品について。

    後期教室(妊娠26~35週ごろが対象)
      :2/3(日)09:30受付、10:00~11:30
          (2月はこの一回のみですのでご注意ください)


    (内容)助産師より、入院の時期と手順・分娩の流れ、入院時の必要物品、院内の設備について、呼吸法・補助動作について、妊婦体操・リラックス方について、乳頭の手入れについて、妊娠後半期の生活の注意など

    場所はすべて万葉ホール(奈良県橿原市小房町11番5号)4階の研修室2です。
    初期は主に座学、後期は分娩の際の呼吸法の実地の練習を含みます。
    当院で分娩される初産婦さんは、初期教室は必修ではありませんが、少なくとも後期教室は必ず受講してくださいますよう、御願い申し上げます。

    また、受講の際、分娩入院の際には、SACRAのテキスト持参を御願いします。
    詳細のお問い合わせは、外来の看護師・助産師、または両親学級担当の香西助産師までお願いします。
    事前にお電話でまたは直接、クリニック受付でご予約下さい。ご予約の際には、ご主人様も一緒においでいただけるかどうかの確認をさせていただいていますのでご協力をお願いします。
  • 2012.12.01
    連絡事項

    1月の両親学級

    来年1月の両親学級を以下の日程・内容で行ます。

    初期教室(妊娠12~23週ごろが対象)
     :1/20(日)09:30受付、10:00~11:30


    (内容)・院長阪本より、ご主人の妊娠中・分娩・産後・育児への参加・協力、妊娠中の注意事項、安産のためにできること。
    ・誠歯科の原田先生より、妊娠中・分娩後の歯の管理について。
    ・助産師より、予約および緊急時の連絡方法、院内設備の概要説明、母子手帳の活用について、妊娠全期間の注意事項・切迫流早産の予防、胎教について、食生活・体重管理のこつ、育児用品について。

    後期教室(妊娠26~35週ごろが対象)
      :1/20(日)13:00受付、13:30~15:00 
          (初期教室の同日午後です、1月はこの一回のみですのでご注意ください)


    (内容)助産師より、入院の時期と手順・分娩の流れ、入院時の必要物品、院内の設備について、呼吸法・補助動作について、妊婦体操・リラックス方について、乳頭の手入れについて、妊娠後半期の生活の注意など

    場所はすべて万葉ホール(奈良県橿原市小房町11番5号)4階の研修室2です。
    初期は主に座学、後期は分娩の際の呼吸法の実地の練習を含みます。
    当院で分娩される初産婦さんは、初期教室は必修ではありませんが、少なくとも後期教室は必ず受講してくださいますよう、御願い申し上げます。

    また、受講の際、分娩入院の際には、SACRAのテキスト持参を御願いします。
    詳細のお問い合わせは、外来の看護師・助産師、または両親学級担当の香西助産師までお願いします。
    事前にお電話でまたは直接、クリニック受付でご予約下さい。ご予約の際には、ご主人様も一緒においでいただけるかどうかの確認をさせていただいていますのでご協力をお願いします。
  • 2012.10.31
    連絡事項

    12月の両親学級

    IMG_0647
    12月の両親学級を以下の日程・内容で行ます。

    初期教室(妊娠12~23週ごろが対象)
     :12/09(日)09:30受付、10:00~11:30


    (内容)・院長阪本より、ご主人の妊娠中・分娩・産後・育児への参加・協力、妊娠中の注意事項、安産のためにできること。
    ・誠歯科の原田先生より、妊娠中・分娩後の歯の管理について。
    ・助産師より、予約および緊急時の連絡方法、院内設備の概要説明、母子手帳の活用について、妊娠全期間の注意事項・切迫流早産の予防、胎教について、食生活・体重管理のこつ、育児用品について。

    後期教室(妊娠26~35週ごろが対象)
      :12/09(日)13:00受付、13:30~15:00 (初期教室の同日午後です)
      :12/16(日)09:30受付、10:00~11:30
     

    (内容)助産師より、入院の時期と手順・分娩の流れ、入院時の必要物品、院内の設備について、呼吸法・補助動作について、妊婦体操・リラックス方について、乳頭の手入れについて、妊娠後半期の生活の注意など

    場所はすべて万葉ホール(奈良県橿原市小房町11番5号)4階の研修室2です。
    初期は主に座学、後期は分娩の際の呼吸法の実地の練習を含みます。
    当院で分娩される初産婦さんは、初期教室は必修ではありませんが、少なくとも後期教室は必ず受講してくださいますよう、御願い申し上げます。

    また、受講の際、分娩入院の際には、SACRAのテキスト持参を御願いします。
    詳細のお問い合わせは、外来の看護師・助産師、または両親学級担当の香西助産師までお願いします。
    事前にお電話でまたは直接、クリニック受付でご予約下さい。ご予約の際には、ご主人様も一緒においでいただけるかどうかの確認をさせていただいていますのでご協力をお願いします。
  • 2012.10.03
    連絡事項

    インフルエンザ(インフル)に対する対応 2012

    __
    昨年と同様の内容ですが、インフル予防接種の予約が開始されているようですので、すこし改変して再掲します。

    1.予防接種

    強く接種することを推奨します
    とても安全性は高いですが、残念ながら100%安全ではないため、最終的な接種の判断は自身で行ってください(ちなみに私自身も、私の家族も、SACRAのスタッフも全員接種の予定です)。
    当院では接種を行いませんので、近隣内科でお願いします
    少量含まれる保存料に関しては、接種量が0.5ml とごく少量であるため、妊娠初期も含めて心配ないと考えられます
    接種のタイミングとしては、過去の感染状況(毎年1月頃がピーク)からは、接種後4~8週が抗体価のピークになることを勘案すると、11月中(12月初めくらいまでに)に接種するのが望ましいと思います。
    またそれ以後の接種となるようでも、例年春先までインフルの流行は続きますので、効果は期待できます。

    2.インフル症状が出た場合(38.5度以上の発熱・悪寒)

    事前連絡なく当院に受診することは避けてください
    時間内なら近隣内科、時間外なら自治体の夜間休日診療所に受診し、インフルかどうかの診断を受けてください。
    万一医療機関が見つからない場合は、当院に連絡ください。

    3.抗インフル薬(タミフル・リレンザ)

    もしインフルと診断された場合は、早期に抗インフル薬を服用してください。2年前の新型インフル流行の際、海外でインフルによる妊婦死亡が多数報告されています。
    薬剤の安全性は100%とは言えませんが、リスクは高くはありません。
    抗インフル薬服用のタイミングが遅れて万一重症化した場合には、母体(当然胎児も)死亡の危険もあります。

    不明な点があれば、ご遠慮なくお電話やメールでお聞きください。

               (医)平治会SACRAレディースクリニック院長 阪本義晴
  • 2012.10.01
    連絡事項

    11月の両親学級

    11gatu
    11月の両親学級を以下の日程・内容で行ます。

    初期教室(妊娠12~23週ごろが対象)
     :11/04(日)09:30受付、10:00~11:30


    (内容)・院長阪本より、ご主人の妊娠中・分娩・産後・育児への参加・協力、妊娠中の注意事項、安産のためにできること。
    ・誠歯科の原田先生より、妊娠中・分娩後の歯の管理について。
    ・助産師より、予約および緊急時の連絡方法、院内設備の概要説明、母子手帳の活用について、妊娠全期間の注意事項・切迫流早産の予防、胎教について、食生活・体重管理のこつ、育児用品について。

    後期教室(妊娠26~35週ごろが対象)
      :11/04(日)13:00受付、13:30~15:00 (初期教室の同日午後です)
      :11/11(日)09:30受付、10:00~11:30
     

    (内容)助産師より、入院の時期と手順・分娩の流れ、入院時の必要物品、院内の設備について、呼吸法・補助動作について、妊婦体操・リラックス方について、乳頭の手入れについて、妊娠後半期の生活の注意など

    場所はすべて万葉ホール(奈良県橿原市小房町11番5号)4階の研修室2です。
    初期は主に座学、後期は分娩の際の呼吸法の実地の練習を含みます。
    当院で分娩される初産婦さんは、初期教室は必修ではありませんが、少なくとも後期教室は必ず受講してくださいますよう、御願い申し上げます。

    また、受講の際、分娩入院の際には、SACRAのテキスト持参を御願いします。
    詳細のお問い合わせは、外来の看護師・助産師、または両親学級担当の香西助産師までお願いします。
    事前にお電話でまたは直接、クリニック受付でご予約下さい。ご予約の際には、ご主人様も一緒においでいただけるかどうかの確認をさせていただいていますのでご協力をお願いします。
  • 2012.09.01
    連絡事項

    10月の両親学級

    10gatu
    10月の両親学級を以下の日程・内容で行ます。

    初期教室(妊娠12~23週ごろが対象)
     :10/21(日)09:30受付、10:00~11:30


    (内容)・院長阪本より、ご主人の妊娠中・分娩・産後・育児への参加・協力、妊娠中の注意事項、安産のためにできること。
    ・誠歯科の原田先生より、妊娠中・分娩後の歯の管理について。
    ・助産師より、予約および緊急時の連絡方法、院内設備の概要説明、母子手帳の活用について、妊娠全期間の注意事項・切迫流早産の予防、胎教について、食生活・体重管理のこつ、育児用品について。

    後期教室(妊娠26~35週ごろが対象)
      :10/7(日)09:30受付、10:00~11:30 
    都合で今月の後期教室は一回のみの開催ですので、ご注意ください。


    (内容)助産師より、入院の時期と手順・分娩の流れ、入院時の必要物品、院内の設備について、呼吸法・補助動作について、妊婦体操・リラックス方について、乳頭の手入れについて、妊娠後半期の生活の注意など

    場所はすべて万葉ホール(奈良県橿原市小房町11番5号)4階の研修室2です。
    初期は主に座学、後期は分娩の際の呼吸法の実地の練習を含みます。
    当院で分娩される初産婦さんは、初期教室は必修ではありませんが、少なくとも後期教室は必ず受講してくださいますよう、御願い申し上げます。

    また、受講の際、分娩入院の際には、SACRAのテキスト持参を御願いします。
    詳細のお問い合わせは、外来の看護師・助産師、または両親学級担当の香西助産師までお願いします。
    事前にお電話でまたは直接、クリニック受付でご予約下さい。ご予約の際には、ご主人様も一緒においでいただけるかどうかの確認をさせていただいていますのでご協力をお願いします。
  • 2012.08.01
    連絡事項

    9月の両親学級

    9gatsu
    9月の両親学級を以下の日程・内容で行ます。

    初期教室(妊娠12~23週ごろが対象)
     :9/30(日)09:30受付、10:00~11:30


    (内容)・院長阪本より、ご主人の妊娠中・分娩・産後・育児への参加・協力、妊娠中の注意事項、安産のためにできること。
    ・誠歯科の原田先生より、妊娠中・分娩後の歯の管理について。
    ・助産師より、予約および緊急時の連絡方法、院内設備の概要説明、母子手帳の活用について、妊娠全期間の注意事項・切迫流早産の予防、胎教について、食生活・体重管理のこつ、育児用品について。

    後期教室(妊娠26~35週ごろが対象)
      :9/16(日)09:30受付、10:00~11:30 
      :9/30(日)13:00受付、13:30~15:00 (初期教室の同日午後です)


    (内容)助産師より、入院の時期と手順・分娩の流れ、入院時の必要物品、院内の設備について、呼吸法・補助動作について、妊婦体操・リラックス方について、乳頭の手入れについて、妊娠後半期の生活の注意など

    場所はすべて万葉ホール(奈良県橿原市小房町11番5号)4階の研修室2です。
    初期は主に座学、後期は分娩の際の呼吸法の実地の練習を含みます。
    当院で分娩される初産婦さんは、初期教室は必修ではありませんが、少なくとも後期教室は必ず受講してくださいますよう、御願い申し上げます。

    また、受講の際、分娩入院の際には、SACRAのテキスト持参を御願いします。
    詳細のお問い合わせは、外来の看護師・助産師、または両親学級担当の香西助産師までお願いします。
    事前にお電話でまたは直接、クリニック受付でご予約下さい。ご予約の際には、ご主人様も一緒においでいただけるかどうかの確認をさせていただいていますのでご協力をお願いします。
  • 2012.07.16
    役に立つ?情報

    第18回国際妊娠高血圧学会(ISSHP)に参加してきました

    DSC00004
    先々週(たぶん今週も)の産科外来が混雑して、皆さんにも大変ご迷惑をかけましたが、ジュネーブで開催された国際妊娠高血圧症学会(ISSHP)に参加してきました。
    この学会は、妊娠高血圧症候群(昔は妊娠中毒症と呼ばれていました)研究の、国際的な中核学会で、2年に一度開催されています。

    現在この学会の会長を務めるB.Shibai教授は、多くが一見胃痛と見紛うような上腹部痛で始まり、重症化するとに高度の肝機能異常や止血異常、さらには母体死亡につながる妊娠高血圧症候群の特殊な重症型を、HELLP症候群としてはじめて体系的に報告した方です。HELLP症候群は、早期に診断と治療が行われた場合の予後は良好です。彼の報告により、胃痛や胃炎のプライマリーケアにあたる、内科も含めた現場の医師の認識が進んだことで、多くの妊婦さんの大切な命が救われたと考えられます。

    HELLP症候群は、多くはないものの決して稀な症例ではなく、今回の私の留守中にも、当院で管理中にそれを疑う症状が出現された方がおられました。
    夜間の症例でしたが担当医が適切に診断して(SACRAは時間外でも院内で緊急の血液検査が可能です)、関連の奈良県立医大に搬送しています。早期に治療を行ってもらったおかげで、重症化をまぬがれ、良好な経過となりました。


    学会は、非常に中身の濃いものでした。
    新生児医療の水準が先進国(特に日本)と発展途上国で全く異なるため、根本治療である妊娠終了を決断する時期など、治療の部分に関しては日本の状況とは少し異なると考えられますが、ジュネーブに本部をもつ世界保健機構(WHO)から、昨年示された妊娠高血圧症候群の予防と治療に関するグローバル・ガイダンスに関して、詳細な説明がありました。

    予防に関して、SACRAのようにリスクが低い方に関する具体的な項目を列記します。

    1.特にカルシウム摂取が少ない地域(具体的には発展途上国)でのカルシウムのサプリメンテーション(補充療法)は、強く推奨されます。日本のカルシウム摂取量は、欧米先進国に比しても決して多くはありませんので、私自身は日本でも有用だと考えます。

    2.ビタミンCとEのサプリメンテーション(補充療法)は、効果を否定するデータもあり、推奨はされません。私自身は、少なくとも有害ではないビタミンCとEについて、サプリを全員に使用しても予防効果が証明されないことであって、摂取自体は促すべきだと考えています。

    3.妊娠高血圧症候群の発症予防を目的とした自宅安静は、推奨されません。

    4.塩分制限も、国際的には効果が証明されず推奨項目に入りません。SACRAでも、少なくとも厳しい塩分制限は指導していません。


    なお、興味深かったのは、10年前にはなお、妊娠高血圧症候群の原因なのか結果なのかの完全に結論までは出ていなかった、胎盤の血管形成の低下に関して、妊娠高血圧症候群の病因として、妊娠8週~15週に生じるの胎盤の血管新生(おおざっぱには胎盤の子宮内膜への食い込み)の異常が妊娠末期の妊娠高血圧症候群の発症につながっていくことが、すでに事実として受け入れられていたことでした。

    臨床的にも母体の血液で、血管新生の異常を反映すると考えられるある種の物質を測定し、のちに妊娠高血圧症候群を発症するハイリスク例をスクリーニングすることも、費用対効果など実際の臨床的な意味は別として、現実のテーマになっています。

    さらに妊娠高血圧症候群の病因が、受精卵から形成される胎盤の血管新生の異常にあるということは、受精卵のもう一つの構成要素である父性因子も、その発症メカニズムに何らかの関連を持つことになります

    それが、母体の免疫的なもの(大雑把にいうと、他人である夫由来の父性因子も発現している胎盤に対する、母体からの攻撃)によるのか、遺伝子刷り込み(ゲノムインプリンティング)と関連して父性因子が重大な役割を果たすと考えられている胎盤の遺伝子発現そのものの変化によるのか、はっきりと解明されているわけではありませんが、父性因子の関与も事実として受け入れられていたことも印象的でした。

    早口の英語でフォローするのが大変でしたが、その妊娠が成立する前に、ハネムーンベイビーのように(特に父となる)精子とに接触が少ないほど、あるいは以前の接触(指標は前回の妊娠からの年数)からの年数が経過すればするほど、年齢を補正しても妊娠高血圧症候群の発症率は増加することも示されていました。

    当院の不妊外来を担当する橋本先生は、以前から「不妊治療中も普通に自然な夫婦生活をするのが良い」と言っておられますが、上記の観点からもその指導内容は正しいと考えられます。」

    さらに受精卵の着床(子宮内膜への最初の食い込み)と、胎盤の血管新生(妊娠8週からのさらなる食い込み)は、互いに関連する可能性が高く、普通に自然な夫婦生活を行うことは、不妊治療そのものにも有利に働く可能性も考えられます。


    DSC00001
    また個人的には、英国留学時代の恩師であるJ.M.Davison教授に、久しぶりにお会いできたことも喜びでした。

    Davison教授はISSHPの重鎮で、今年で御年70歳です。いちおう2004年に現役を引退(ウィーンでのISSHPの直後にニューカッスルで行われた退官記念講演・パーティーには、私も出席しました)されており、ご自分のことを「ダイナソー(恐竜)だ」などと言っておられましたが、ジョークだけではなく研究分野の知識もまだまだ現役でした。

    今回は事前に学会主催のディナーを予約できていなかったせいで、奥様にはお会いできませんでしたが、2年後の再会を約束してお別れしました。

    行き帰りが遠いので少し疲れましたが、知識をアップデイトするとともに、良いリフレッシュになりました。
    得て来た情報は、橋本・古谷先生とも共有して、SACRAで管理中の妊婦さんたちに役立てればと考えています。
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